ブラインドネス
ブラインドネス
とある都会の街角。日本人の男が運転する車が交差点で立ち往生していた。突然目の前が真っ白になり、完全に視力を失っていたのだ。親切な男に助けられ家まで送り届けられるが、そのまま車を持ち去られてしまう。男は妻に付き添われ病院に。医者は、眼球に異常はなく原因はわからないと告げるが、各地では失明者が続出していた。車泥棒も、そして、診察した医者までも。驚異的なスピードで“ブラインドネス”は感染していった…。
第61回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾ると共に、コンペ部門にも出品された話題作。ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説「白の闇」を映画化した心理パニック・サスペンス。伝染病の蔓延によって突如失明していく。それも驚異的な感染力で—。伝染病の恐怖にさらされる現代社会を象徴しているかのようでもある。ジュリアン・ムーアやマーク・ラファロ、ガエル・ガルシア・ベルナルといった実力派俳優に加え、日本から伊勢谷友介と木村佳乃が参加し、重要な役を演じている。監督は『シティ・オブ・ゴッド』、『ナイロビの蜂』で絶賛を浴びたフェルナンド・メイレレス。人間の深層に潜む暴力性を浮き彫りにする映像力は見応えがある。
出典:goo 映画
だいぶ前に観た映画です。作品案内にあるように突然多くの人が視覚を失ってしまいます。見えない世界で人はどのように変化していくのか、今振り返ると考えさせられることの多い作品でした。
「庶民」や「民衆」という言葉からは何か温かいイメージを連想してしまいます。しかし、「民」という漢字は片目を潰された人の横顔を表した象形文字です。つまり、多くの人は奴隷と同じなのですが、現実は両目が見えているので「まさか、自分が奴隷だなんて」と気がつきにくいのです。
映画の中で、多くの人が視覚を失うことで「環境の変化」が発生します。この見えない世界では「力」こそが「正義」となるのです。暴力が支配する世界は誰もが想像できるでしょう。
さて、現実の世界でも大きく環境が変化します。真実を知らない多くの人は登場する視覚を失った人々と同じです。とりあえず日々を生き抜くことだけで精一杯となります。身近に暴力を感じ、怯えながら生きていかなくてはならないかもしれません。
是非、作品をご覧になってください。今後発生する世界環境の悪化を前提とし、人々がどのように変化していくのかを想像しながら観ると、近い将来が見えてきます。
2009年10月11日 18:00 | カテゴリー: ALL 文化 映画

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