Momo
Momo(1987)
あらすじ
ある村の古代円形劇場で掃除夫ベッポ(レオポルド・トリエステ)に発見され、村に住むことになったモモ(ラドスト・ボーケル)は、あふれる勇気と優しさで日ごとに村の人々になくてはならない存在になっていった。しかしその村の安らかで実りの多い生活も、時間泥棒たちの出現で急変し、大人たちは次第に「お金と機能」本位の生活に塗り込められるようになる。やがて時間泥棒の秘密を知ったモモは、彼らに戦いを挑むが、村の人々は誰ひとり彼女に振り向く者はいなかった。そんなモモの唯一の味方はカシオペアという名の一匹のカメだった。彼の導きでついに時をつかさどるマイスター・ホラ(ジョン・ヒューストン)のもとにたどりついたモモは、彼のもとで「生きること」の喜びと、「時間」の大切さをしっかり認識するのだった。そしてモモは、孤独な生活を強いられている村の人々を助けるために時を止め、時間泥棒に戦いを挑み、彼らの金庫に収めてある〈時間の花〉を開放することで、人々の時間を取り戻すのだった。
出典:goo映画
原作者はネバーエンディング・ストーリー で知られたミヒャエル・エンデです。エンデが物語に書いた社会の不安は現実化しています。「お金と機能」を与えられ、お金を貯めれば老後も安心して暮らせると、せっせと働き、年金を支払い貯蓄に励む姿は、時間を奪われた私達の姿と言えましょう。
何も働くことや貯蓄をすることを批難しているわけではありません。それらを第一に考えて生きている人々を情けなく思っているのです。実際、年金の使われ方は不明な点も多く、そして他国の戦争にも使用されているとしたら残念で仕方ありません。事実が分かっていても否定できないのは、己の老後の心配ばかりする人が増えてしまったのでしょう。これがエンデの指摘する孤独な生活とも考えられます。
年金の一部を若い世代の為に使えば、信頼され人々が集まって来るでしょう。また、年金を払いたくないと豪語する若者は、親の面倒を看ると宣言すればいいのです。両者とも己の都合だけを考えてしまえば、「灰色の男達」の罠にはまってしまいます。孤立し分断されてしまえば相手の思うままです。
モモは時間泥棒に戦いを挑みました。貴方は何をしますか。
2009年10月24日 15:00 | カテゴリー: ALL 文化 映画 経済

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